日本政府の紋章として桐紋が、使われています。皇室や豊臣政権なども愛した桐紋ですが、それは桐の葉や花を図案化したものです。中国では、桐を植えると鳳凰が訪れ、幸福をもたらすと伝えられており、桐は格調高い木と言われています。そんな格調高い桐を使用した桐箪笥は最高級と言われており、実用面でも非常に優れています。他の種類の木と比べ、伸縮性が格段に大きく、比重も最も軽量です。そのため、湿気や乾燥に強く、隙間を塞いだり、衣類を守る働きがあります。また、耐水性や耐熱性にも優れているので、保管に非常に適した家具と言えるでしょう。名実ともに優秀な桐箪笥は、婚礼箪笥としてもよく用いられており、歴史とともに受け継がれた箪笥を使用している方もいらっしゃるかとは思いますが、長く使えば当然劣化していくことでしょう。経年劣化やちょっとした傷などが重なっていき、変色や不調を来す原因となります。しかし、大切な家具ですので、買い替えや処分などしたくないという方も多くいらっしゃるでしょう。そんな時は桐箪笥の修理をお勧めいたします。状態にもよりますが、新品同様の美しさを取り戻すことや一切の不調を無くすこともできる場合がありますので、桐箪笥にお悩み事がある場合、一度検討されてみてはいかがでしょうか。思い出の品の代名詞とも言える桐箪笥を、大切に使っていきたいですね。