桐箪笥というと、お祖母様世代の嫁入り道具というイメージがありますが、 実は現代でも桐箪笥はカタチを変えて大活躍しています。 そもそも桐と日本人は古来より深い関わりがあります。 桐箪笥が使われるようになったのは、江戸時代と言われており、 古来から衣類などの保存性の高さが注目されていました。 単に防湿だけでなく、防火性にも優れていた桐箪笥。 特に火事が多かったと言われる江戸時代は、一軒が燃えてしまうと、あっと言う間に火の手が回り、 一夜にして江戸が壊滅状態になったという記録的が何度もありました。 そんな火事に弱い江戸でも、桐箪笥だけは強く、中にあった大切な着物を守っていたと言われています。 また、成長が早く非常に軽いために、古くから様々な用途に桐は使われてきました。 柔らかい木材であるが故に腐りやすいと思われがちですが、防腐性にも大変優れています。 桐は箪笥だけではなく、その音響性の良さから箏などの楽器にも使われており、今も日本の伝統芸能を支え続けています。また近年では高齢化社会ということもあり、高齢者でも扱いやすい家具が必要とされる時代ですが、 軽い桐は持ち運びが大変楽で、高齢者のニーズにしっかり答えています。 この桐の強みは、今でも現代人に重宝されており、デザインを変えながらも桐箪笥だけでなく、桐の家具は確かにそこに存在しています。 もしかしてお家にある桐箪笥も、桐たんす修理のプロの手によって鮮やかに蘇るかもしれません。 是非一度、修理などもご相談ください。