桐たんすを購入しようと思ってもなかなか思い通りの桐たんすに出会えない、自分の身長を考えると使いやすそうな桐タンスが見つからないというような声を聞くことがあります。しかし、桐たんすは昔から職人が注文を受けてから作るのが常でした。現在では量産型で桐たんすを製造しているところも少なくはありませんが、職人がお客様の希望を元に一棹一棹丁寧に作った桐たんすは、持ちが違います。注文をしてから約45-60日くらいの歳月をかけて作るのです。ですから、洋服を収納する予定なのか着物なのか、何着収納したいのかなどを具体的に伝えると、世界に一つだけの自分の桐タンスが誕生するのです。もちろん自分の希望だけではなく何十年も桐たんすに携わってきた職人やお店の人の意見も聞けるので使い勝手が良いものが出来上がるでしょう。最近よく販売されている量産型は、当初の見た目は良くても実は桐たんすの内側にベニヤを仕込んでいたり、歪みがすぐに出てきたりと、雑な印象が拭えません。また、職人でもなければそのような裏側に気づくことも難しいでしょう。せっかく高価な桐たんすを購入するのなら、より自分に合った、質の良い物を選びたいですね。