桐たんすは何度も修理ができ新しく生まれ変わることができるたんすとして有名です。そのため良い桐たんすは何代にもわたって使い続けることができ、先祖代々の品として大切にされているおうちも多いでしょう。桐たんすの修理はまず、金物外しから行われます。金物はとても繊細なので途中で折れたりしないよう取り扱いに気を付けます。また、すでに壊れてしまっている金物は新しいものに交換します。金物を外したら「洗い」とよばれる作業に入ります。この洗いはタワシやブラシを使い長年の汚れを洗い流していく作業です。洗いが終わり陰干しをして乾いたら、次の段階に進みます。次は「木地修理」です。この木地修理は大変重要な作業で、これがうまくいくかどうかによって桐たんすの中の品物が長くもつかどうか、桐たんす自体が美しく輝くかどうかにまで影響を及ぼします。この工程が終わると「塗装」に入ります。これは桐たんすに化粧を施すように、木目が一番美しく出るよう塗っていく作業です。この作業が終了すると、一番はじめに取り外した金物を再度取付る工程を終えて、桐たんすの修理は終わりです。このように洗いを終えた桐たんすは本来の輝く姿を取り戻し、更に使い勝手のいいたんすとして活躍していきます。