「嫁入り道具は何ですか?」と聞かれてどう答えますか? ひと昔前の嫁入り道具の代表格は「桐たんす」や「鏡台」でしたが、時代が変わり、最近ではテレビ、冷蔵庫などの電化製品が主流だったり、そもそも結納や嫁入りという考えはあまり気にせず、新たに自分たちだけで少しずつ揃える、というカップルも増えてきているようです。ではもう嫁入り道具に「桐たんす」とうのは無くなってしまったのでしょうか。いえ、やはり昔からの風習が今でも残っている地域は全国にたくさんあります。従って桐たんすの需要は、減りはしても消えはしないのです。桐たんすは優れた衣装家具だと言われています。一つは防湿効果。桐は表面が粗く吸湿性があるので、湿度が高い時は水分を吸収・膨張して外気を遮断し、逆に乾燥時には収縮して通気をよくし、内側の水分を逃します。もう一つは抗菌効果。桐には「セサミン」「パウロニン」という成分が含まれていて、これがダニやノミなどの虫を寄せ付けないので、衣装の虫食いを防いでくれます。このように機能的に優れた家具だからこそ、昔から嫁入り道具として代々続いてきたのでしょう。お家におばあちゃんやお母さんが嫁入り道具として持ってきた古い桐たんすはありませんか?少し不具合があっても修理すればまだ長く使えます。修理をしてあなたやあなたのお子様のお嫁入りに持たせることも可能かもしれません。