外国からの家具の輸入も盛んな昨今では、桐たんすを使用されるご家庭も少なくなってきたのかもしれません。しかし、桐たんすは修理を行い、正しくお手入れすれば、100年以上にわたって使用可能な高品質の家具なのです。ご家庭によっては単なる家具に留まらず、お家の財産や思い出にもなっていることでしょう。非常に長持ちする桐たんすですが、もちろん新しく購入することも可能です。しかし、桐たんすは高品質の家具である反面、その価格も高額になりがちです。実際にご購入される場合、少し勇気が必要になるかもしれません。そのような桐たんすですが、購入時はどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
桐たんすを購入される際にまずお考えいただきたいのが、桐たんすを使用する目的です。例えば、桐たんすで最も基本的な形として「和たんす」という物があります。本体は上下2つに分かれることができ、上台は観音開きに、下台は引き出しになっています。そのため、和たんすは特に着物の収納に向いているのです。しかし、今では着物を着る人もそう多くはありません。そのような方には、「整理たんす」も視野に入ります。着物はもちろん、小物から普段着まで幅広く収納することが可能です。また、本体が3つに分かれる構造のため、お引っ越しや模様替えの際には持ち運びが容易になります。
また、同じ種類の桐たんすでも、横幅や本体の厚みによって価格も変化します。もちろん、幅が広くなるほど、また厚くなるほど価格は高額になります。桐たんすは正しく使用すれば非常に長持ちしますので、本当に納得できる物を選ぶようにしましょう。