桐たんすも長く使っていると、始めの頃の白っぽい色から、だんだん茶褐色に変化していきます。それも味と言うこともできますが、中には長年の使用の間に浮き出たり付着した染みということもあるので、喜んでばかりも居られません。せっかくお部屋に置いたなら、きれいな状態のものがいいと思う方は多いはずですが、桐たんすのリフォームを行なう際、蝶番の破損などと一緒に色合いについてもある程度の修正が聞く場合があるのです。 ・砥粉仕上げ 砥粉とは、砥石を切り出した時に出てくる粉末や、粘土を焼いてから粉にしたものを指します。これを植物の煮汁とともに塗り合わせていくもので、色合いといい、もっとも桐たんすらしい見た目のたんすにすることが可能です。 ・時代仕上げ 桐たんすの表面をバーナーで炙り、焦がさない程度の火力で表面を焼いていく方法です。見た目には黒っぽい色が多く、精悍な印象を受けるたんすになります。 一つだけ注意点として、一度時代仕上げにすると、木の表面から少し下まで色が変わってしまうので、その後のリフォームの度に時代仕上げにするというのであれば良いですが、今後のことを考えて置くことも必要です。 ・ウレタン塗装 ウレタン塗装は通常の家具のように、表面を塗装してしまうものです。手入れが簡単で劣化もしにくいので、最近はこういった方法も人気だそうです。